· 

今津とんど

 

 

今津のとんどを見に行きました

 

どの地域でも小正月になると

しめ飾りや不要になったお札などを集めて火にくべ

その年の健康や学業成就などを祈るとんど焼きを行います

上八尾地区では1月13日に行いましたよ

茶輪拠屋ブログより…「とんど

 

 

今津集落のとんどは

隠岐で行われるとんどの中でも勇壮なことで知られています

 

例年1月15日の開催なのですが

平日のことも多いので

いつか見たいと思いつつ

これまで一度も見に行ったことはありませんでした

早朝からの行事だし寒いし…というのも理由のひとつか

(;'∀')

 

 

ところが

今年は強風の影響で開催が日延べとなり20日の日曜日開催に♪

日曜日なら息子たちの弁当作りもない

チャンス到来

ということで

いざ、今津漁港へ♪

 

 

 

火入れは8時頃と伺ったので

私たちは7時半ごろに今津に向かいました

 

 

小雨がぽつぽつと落ちるあいにくのお天気でしたが

対岸の集会所前にはすでにたくさんの人だかり

 

 

 

今津漁港のスロープ

その波打ち際には

20mはあろうかと思われる高さに櫓が組み上げられており

茶色い紙袋のようなものを

世話役さんがその櫓にくくりつけていらっしゃいるところでした

 

 

 

 

これは「宝袋」...さいふ...と呼ばれる紙袋


各家庭のしめ飾りやお役目を終えた札などをこの袋の中に詰め

とんどで燃やすのだそうです

 

 

これからとんどに向かうお父さんが

背中にかついでいらっしゃった「宝袋」


 

この1年の無病息災や豊作豊漁などの願いを込めながら

地域の方が集まって準備されるのだそうですよ

 

 

 

お父さんの背中で揺れる「さいふ」には

夫婦岩と初日の出が描かれておりました

(^^♪

 

夫婦仲良くこの1年も元気でくらせそうですね

 

 

 

持ち寄られた「さいふ」すべてが櫓にくくりつけられると

そのあとは

大吹き流しと呼ばれるお飾りを…

 

櫓の上の世話役さんの指示を聞きながら

みなさんでバランスをとりつつ

吹き流しを上に上にとあげていきます

 

時折櫓の上の世話役さんから

「しゃばれ!しゃばれ!」と檄が飛んでいましたね

 

しゃばれ、って…

ちゃんと持てってことかな?

(;'∀')

 

 

今津の海風にゆられてゆらめく吹き流し

宝船が描かれた大漁祈願の拭き流しです

 

 

 

 

そうこうしていると

太鼓が鳴り響き

白い下帯姿の男衆「とんど切り」さんたちが登場してきました

 

 

魔よけのご利益があるご神木(根竹)を運ぶという

年はじめの大役を担うたくましい地域の男たちも

さすがにちょこっと寒そうですね

(;´・ω・)

 

 

さて

 

とんど切りさん達がお神酒で体を清め終わると

とんどに火が放たれました

 

 

 

 

 

瞬く間に火は櫓をかけのぼり

支えを外された櫓はご神木ごと

燃えながらゆっくりと今津の海に傾いてゆきました

 

 

それを合図にするかのように

燃え盛る櫓を挟んだ対岸それぞれから

とんど切りの男衆たちが

一人またひとりと

厳寒の海に飛び込みます

テレビで見たことはあったけれど

この時の衝撃と迫力たるや…

 

 

 

お父さんの泳ぐ姿に応援を送るこども

オトモダチにやんやの歓声を送る若者

あっちだこっちだとカメラを構えて走るカメラマン

 

神聖な行事ではありますが

大きな歓声とどよめきで一気にこの場も盛り上がりました

 

 

 

 

燃えさかる炎に向かって

下帯姿の男たちが

鈍色の真冬の海を泳いでゆきます

 

 

人の領域と神の領域が交錯するかのような一連の営みは

勇壮でもあり

美しくもあり

 

息を止めるようにして

思わず見入ってしまいました

 

 

 

ちょっと信じられないこの光景

 

荒行のようなこの行事が

ここでこうして守られ引き継がれてきたことに

改めてこの島の、この地区の、深い魅力を思いました

 

 

 

 

 

 

まだ大きな炎がゆらめく中

泳ぎ着いた若者たちが

ご神木を海からあげるために櫓を炎の中心から引き離し

結われている竹と櫓をほどいていかれました

 

    

例年よりは随分暖かいとはいえ

冷たい雨が降る冬の朝 

水の中の男衆の寒さを思うと

思わず身震い

(@_@)



さて

水の中の櫓がゆるみ始め

そろそろご神木がお目見えかという頃だったでしょうかね


急にあたりがざわめきだしました

 


なんだろう?とふと前方に目をやると

まさか!?

 

まさかまさか!?!?

 

 

 

どうしてそうなるの!?

 

 

まったく普通の格好のお父さんが

若者二人に海に引きずり込まれたではないか

( ゚Д゚)

 

 

 

 

しばらくして

櫓ほどきに余念がないとんど切りさん達のその横を

お父さんは陸に向かって

じゃぶじゃぶと帰っていかれましたよ

(^-^;

 

何か意味あるしきたりなのか

それとも単なるいたずらなのか

それはわかりませんでしたが…

毎年恒例なんでしょうかね、確かめたい

来年も見に来なくては

 

 

おとうさん

風邪ひかれませんように…

 

 

 

 

 

櫓からご神木がはずれると

男衆はご神木を担いで海から上がり…

 

 

集落の中へと走って消えてゆきました

新築などの慶びごとがあったお宅に

縁起物としてこのご神木を届けるのだそうです

今年は該当するお宅が無かったために

町の教育委員会まで運ばれたのだそう

 

 

これで今津とんどの行事はほぼおしまいとなりました

 

 

この一年の無病息災を祈ろうと思っていたのに

気が付けば

とんど切りさんたちの雄姿に心奪われ

それはもうどこへやら

 

それでも

1年分の気合だけはしっかりがっつりいただきました

!(^^)!

 

今津とんどおそるべし

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

     

勇ましく海に飛び込むとんど切りさんの中には

中学生さんか高校生かと思う青年の姿も見受けられました

 

 

もちろん寒そうであり

もちろんちょっと恥ずかしそうでもあったけれど

その姿と表情は

それはもう

立派に地域を支える一人の男のものでした

 

う~ん

かっこいいではないか

 

 

 

 

地域の力を思う

そんなひと時でした

 

 

 

…今津とんど…

 

隠岐の島町指定無形民俗文化財

日時:1月15日

場所:今津漁港

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    だいとくや (月曜日, 21 1月 2019 20:07)

    しゃばれ!とは、
    ひっぱれ!ということですじや。

  • #2

    ブンテン (火曜日, 22 1月 2019)

    だいとくや さん♪

    ありがとうございます!
    なるほど、ひっぱれ!なのですね~!それで納得です。
    出雲弁では、掴まる、掴む、を「さばる」といいます。
    しゃばれ!→さばれ!→つかめ!!ちゃんと掴め!!ということかと
    なんとなく想像してました。

    下の方はちゃんとロープをつかんでいるのに、
    なんで、しゃばれしゃばれ!と言うのかな?と謎だったのです。

    ありがとうございました!(^^)!